No.1026

「要精密検査」と言われたら

乳がん検診の結果が届いて、「要精密検査」と書かれていた。

要精密検査は、検診で気になるところがあったので、もう一度くわしく調べましょう、という意味です。この時点では、まだ乳がんと決まったわけではありません。

この記事では、精密検査をどこで受けて、何をして、費用はどれくらいかかるのかを、ブレきゃん流に順番に整理していきます。

要精密検査は何を意味しているの?

検診は、たくさんの人の中から「くわしく調べたほうがいい人」をみつけるための検査です。検診だけで、乳がんかどうかを決めることはできません。

要精密検査になる理由には、たとえば次のようなものがあります。

要精密検査になる主な理由

    • マンモグラフィに、しこりのような影が写った
    • マンモグラフィに、石灰化(カルシウムの小さな粒)が写った
    • 左右の乳房で、写り方に違いがあった
    • 乳腺の重なりで、はっきりしない影があった
    • エコーで、しこりのようなものが見えた

どれも、乳がんのこともあれば、良性の変化のこともあります。どちらなのかを確かめるのが、精密検査です。

検査してがんだった人はどのくらい?

市区町村の乳がん検診で要精密検査になった人のうち、がんがみつかったのは約6%でした(2023年度。厚生労働省「令和6年度 地域保健・健康増進事業報告の概況」より)。100人いれば、6人ほどです。

ただし、あなたがその6人に入っているかどうかは、精密検査を受けるまでわかりません。

ブレきゃん!

精密検査は、がんをみつけるためだけの検査ではなくて、「がんではない」を確かめるための検査でもあるんです。

どこで検査を受けたらいい?

乳腺外科か、乳腺を専門にしているクリニックで受けます。

検診結果の通知に、精密検査を受けられる医療機関の一覧や、紹介状・依頼書が入っていることがあります。まずはそれを見てください。一覧がないときは、検診を受けた施設や、お住まいの市区町村の窓口に問い合わせることもできます。

予約の電話では、「検診で要精密検査になった」と伝えると話が早いです。

受診のときに持っていくもの

    • 検診結果の通知(紹介状や依頼書があれば、それも)
    • マイナ保険証、または資格確認書
    • 以前に受けた検診や検査の結果(あれば)

検査はどんなことをするの?

検診で気になったところを、別の方法でもう一度見ます。

撮影とエコーで判断がつけば、その日のうちに結果を聞けることもあります。組織検査をした場合は、結果が出るまで1〜2週間ほどかかります。

  1. 1 通知が届く
  2. 2 予約する 乳腺外科へ
  3. 3 撮影・エコー 当日わかることも
  4. 4 組織検査 必要な人だけ
医療機関によって、順番や日数は変わります。

良性とわかれば、多くはそこで終わります。経過を見るために、何ヶ月か後にもう一度検査をすることもあります。

費用はどれくらいかかる?

精密検査は、健康保険を使って受けます。

撮影とエコーまでなら、3割負担で数千円ほどです。MRIや組織検査をすると、そのぶん費用が加わります。組織検査は、針生検か、吸引式の組織検査かなど、方法によって金額が変わるので、検査の前に目安を聞くことができます。

※撮影とエコーの費用は、診療報酬の点数(2026年度)で計算した目安です(初診料・マンモグラフィの撮影と診断と画像の保存・乳腺エコーで約3,600円)。医療機関によって変わります。

仕事はつづけられる?会社にはどう伝えたらいい?

撮影とエコーだけなら、通院は1回で済むこともあります。組織検査をすることになれば、検査の日と結果を聞く日で、通院が増えます。待ち時間もあるので、仕事の予定には余裕をもたせておいてください。

この段階では、まだ病名はついていません。会社にどこまで伝えるかは、結果が出てから決めても遅くありません。休みの理由を聞かれたら、「病院で検査を受ける」とだけ伝える方法もあります。

もし乳がんと診断されたときの伝え方は、No.3012 職場・上司への伝え方にまとめています。

検査に行かなくてもいい?

要精密検査になった人の約9割は、精密検査を受けています(2023年度、同じ報告より)。

精密検査を受けなければ、がんなのかどうかは、わからないままです。もしがんだった場合は、みつかる時期が遅れます。

予約がなかなか取れないときは、通知にある別の医療機関に問い合わせるのもひとつの方法です。

万が一乳がんと診断されたら

説明は、その場で全部わからなくて大丈夫です。メモをとったり、家族や信頼できる人と一緒に説明を聞いたりすると、あとで見返せます。ほかの医師の意見を聞くセカンドオピニオンという方法もあります。

診断から治療が終わるまでの流れは、No.2000 乳がん治療のロードマップで紹介しています。

※この記事は一般的な医学情報をお伝えするものです。個別の症状や検査の必要性については、医療機関で相談してください。

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