あなたは何タイプ?乳がんのサブタイプを知ろう

乳がんには4つの特徴的なタイプがあり、それを\"サブタイプ\"と呼びます。 サブタイプごとに治療(※)が異なるため、 乳がんと診断された方はまずこのサブタイプごとの特徴を押さえると、今後の見通しが立ちま…

あなたは何タイプ?乳がんのサブタイプを知ろう

乳がんには4つの特徴的なタイプがあり、それを”サブタイプ”と呼びます。

サブタイプごとに治療(※)が異なるため、 乳がんと診断された方はまずこのサブタイプごとの特徴を押さえると、今後の見通しが立ちます。 ※手術や放射線治療などの局所治療は全タイプ共通です。治療は抗がん剤やホルモン療法などの全身治療を指します。

4つのサブタイプをわける2つの要素、それは

“女性ホルモンをエサにするかどうか” (=ホルモン受容体陽性か陰性か)

“HER2と呼ばれる、増殖命令を受け取るアンテナをたくさん持っているかどうか” (=HER2陽性か陰性か)

この2つの要素の有無で2×2=4通り。

それでは、 それぞれのタイプとその主な治療を見ていきましょう。

① ホルモン陽性(HER2陰性) 乳がんでいちばん多いタイプであるこのタイプは、 ・「女性ホルモン」をエサに育つことが多いため、ホルモン療法(からだからエサを減らす)がメイン ・リンパ節転移がある場合やしこりが大きいなど、再発リスクが高い場合は抗がん剤や分子標的薬(CDK4/6阻害薬)を使うことも ・手術後に遺伝子検査をして抗がん剤の必要性を評価することもある ・ゆっくり進むことも多い一方、10年後に再発することもあるなど長く付き合うタイプ

② HER2陽性(ホルモン陰性) ・HER2という“増殖しやすくなるタンパク”をたくさん持っているタイプ ・抗HER2療法+抗がん剤を手術前後に行うことが多い ・治療の選択肢が多いが、抗がん剤はほとんど必須 ・抗HER2療法(HER2を狙い撃ちする治療)の登場で治療成績は飛躍的に向上

③ HER2陽性ホルモン陽性 ・①と②の“両方の性質”を持つタイプ ・抗HER2療法+抗がん剤の後に抗HER2療法+ホルモン療法 を組み合わせることが多い ・治療が多段階になりやすく金銭的にも負担が大きくなりやすい

④ トリプルネガティブ(TNBC) ※トリプルなのはホルモン受容体が2種類あるから ・“治療で狙うマト”が少ないため、抗がん剤が主な治療だが、近年は免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)が開発され治療成績が向上中 ・再発は手術から3年以内が多く、そこを乗り越えると再発は少ない

乳がんの治療はサブタイプだけでなく、 病期(ステージ)、広がり、悪性度、年齢、閉経の有無、遺伝子など様々な要素を検討して、 ひとりひとりに合った治療が行われます。

「私はこのタイプ=〇〇確定」ではなく、 ご自身のタイプの特徴を把握し、主治医としっかり相談して、 納得のいく選択をすることが大切です。

No.1005

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