万能検査!?MRIの仕組みと弱点

万能検査!?MRIの仕組みと弱点

乳がん治療では、 乳房内の広がりや脳転移の評価で行うことが多いMRI検査。

CTより細かく見え、 放射線を使わないため被曝もありません。

一見“万能”に見える検査ですが、 実はいくつか弱点があるんです。

それは、MRIの仕組みを知るとわかりやすくなります。

[MRIの仕組み]

人の体は、小さな磁石でできています。

普段は向きがバラバラなので、 打ち消し合って磁石としては働いていません。

MRIはとても強い磁石。

中に入ると、 体の中の小さな磁石たちが その向きに少しだけそろいます。

でも実は、その磁石たちは コマのようにフラフラ動いています。

そこに特別な電波を当てると、 バラバラだった動きが 一瞬だけ“同じタイミング”になります。

しかしその揃いは長く続きません。

すぐにまたバラバラに戻ります。

MRIは、この 「そろってから崩れる変化」を 電気信号として読み取り、画像にしています。

では、どんな弱点があるのでしょう?

[MRIの弱点]

① 撮影に時間がかかる (胸だけで15〜30分、全身なら1時間程度)

② 1日に撮影できる人数が限られる

③ 呼吸などの動きに弱い

④ 肺のように空気が多い臓器は苦手 (信号の元になる水素が少ない)

⑤ 装置が高価で、設置できる施設が限られる

⑥ 閉塞感が強く、閉所恐怖症の方はつらいことがある

⑦ 強い磁力を使うため、体内金属や金属粉を含むネイル・刺青などは注意が必要

だからMRIは“万能”ではありません。

特に肺は苦手。 そして全身チェックには効率がよいとは言えません。

でも、 乳房内のがんの広がり評価はとても得意。

全身検索はパッと撮れるCTに任せて、 乳房の詳細評価は得意なMRIさんにお願いしましょう。

検査は役割分担が大切ですね😊

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