「髪が抜ける」と聞いて、治療そのものと同じくらいショックを受けた方も少なくないと思います。その気持ちは、とても自然なものです。
そんな抗がん剤治療による脱毛の時期を支えてくれる、大事なアイテムがウィッグです。
少し先回りして準備しておくと、心の負担はずいぶん軽くなります。選び方のポイントを、一緒に整理していきましょう。
いつから準備する?
髪は、抗がん剤投与の2〜3週間後から抜け始めます。だからこそ、少し早めの準備がおすすめです。
- 治療開始前に試着・購入が理想
- 抜け始める前に手元にあると安心
- 短くカットしてから抜けると、心の準備にもなる
とはいえ、治療前は決めることが多くて、ウィッグまで手が回らないこともありますよね。間に合わなくても焦らなくて大丈夫。帽子でしのぎながら、ゆっくり選ぶこともできます。
ウィッグの種類
大きく分けて3つのタイプがあります。値段の幅に驚くかもしれませんが、高いものほど正解というわけではありません。
① 既製品ウィッグ
- 価格:1〜5万円
- すぐ買える
- サイズ調整は最小限
- ファッションウィッグの専門店でも
② 医療用ウィッグ(既製サイズ)
- 価格:3〜10万円
- 頭皮に優しい素材
- サイズ調整あり
- 自然な見た目
③ 完全オーダーメイド
- 価格:15〜40万円
- 自分の頭の形に合わせて作成
- 仕上がりが最高
- 完成まで時間がかかる
どれを選んでも間違いではありません。ご自分の生活と予算に合うものが、あなたにとっての正解です。
素材で選ぶ
主な素材
- 人毛100%:自然で扱いやすい、高価
- 人工毛100%:手入れが楽、安価
- 人工毛+人毛:バランス型、選ぶ方が多い
カタログだけでは分からないのが素材感です。できれば実際に触れて、「これなら毎日付き合えそう」と思えるかどうかを確かめてみてください。
選び方のポイント
選ぶときに見るポイント
- 自分の元の髪型・色に近いか
- 試着して頭にフィットするか
- 通気性・蒸れにくさ
- スタイリング(毎日の手入れの楽さ)
- 価格と予算のバランス
- アフターケア(カット直しなど)
すべてを満たす完璧な一品を探す必要はありません。「ここだけは譲れない」という点をいくつか決めておくと、選びやすくなると思います。
補助金や医療費控除を活用
ウィッグは決して安い買い物ではありません。だからこそ、使える制度は遠慮なく使ってくださいね。
帽子・スカーフとの組み合わせ
ウィッグ一択ではありません。
- 自宅では帽子・スカーフだけ
- ちょっとした外出にはタオル巻き
- TPO(時間・場所・場面)で使い分ける
ウィッグを「装備」と捉えず、おしゃれの一部として楽しんでください。
まとめ
最後に、ポイントを振り返ります。
脱毛は、治療の中でも特につらく感じられる経験のひとつです。だからこそ、ウィッグ選びは「やらされる準備」ではなく、ご自分をいたわる時間にしてほしいと思います。焦らず、あなたのペースで進めていけば大丈夫です。