浸潤がんってなに?非浸潤がんとのちがい
乳がんの多くは、ミルクの通り道である「乳管」や、ミルクを作る場所である「小葉」から発生します。
このがん細胞が管の中にとどまっている状態を
非浸潤がん
管の壁を破って外に出た(浸潤した)状態を
浸潤がん
と呼びます。
がん細胞が管の外に出ているかどうかは、針生検や手術でとった乳房を顕微鏡で見て判断します。
非浸潤がんは、まだ乳管や小葉の中にとどまっている状態なので、血管やリンパ管にがん細胞がふれることはありません。そのため、基本的には体の他の場所へがんが広がってしまう「転移」は起こしません。
一方で浸潤がんは、がん細胞が管の外に出ている状態なので、血管やリンパ管に入り込む可能性が出てきます。
つまり、非浸潤がんは胸の中にだけがんがあると考えて…
手術や放射線治療などの「局所治療」が中心。
※胸やリンパ節からの再発予防のためにホルモン療法をおこなうことも
浸潤がんは胸だけでなく全身への広がりもある「かもしれない」と考えて…
手術だけでなく、必要に応じてホルモン療法や抗がん剤治療などの「全身治療」も検討する。
ただし、針生検で「非浸潤がん」と言われても、手術で全部を詳しく調べると、一部に浸潤が見つかることがあります。
そのため、最終的な判断は手術後の病理結果で決まるので、それまで油断は禁物です。