免疫療法の副作用:irAEを深掘り

免疫療法の副作用:irAEを深掘り

免疫チェックポイント阻害薬(キイトルーダやテセントリク)は、免疫のブレーキを外してがんを攻撃させる治療です。

ただ、ブレーキが外れた免疫が、まれに自分の正常な臓器まで攻撃してしまうことがあります。 これが「irAE(免疫関連有害事象)」と呼ばれる副作用です。

ふつうの抗がん剤の副作用とは少し異なる特徴があります。

・体のどこに出るか分からない(皮膚・腸・肺・肝臓・ホルモンの臓器…全身どこでも) ・いつ出るか幅がある(治療が終わって何ヶ月〜何年もたってから出ることも) ・対処が副作用ごとに違う

早く気づいて対応すれば、多くは安全に治療を続けられます。 症状が出うる臓器は多岐にわたりますが、実は以下の3つが大半をしめます。

『皮膚』(3〜4割) いちばん多くて、いちばん早く出ます。かゆみ・発疹・赤み・乾燥など。多くは塗り薬で治療を続けられます。

『下痢・大腸炎』(3〜4割) 市販の下痢止めで様子を見ると、かえって重症化することがあります。アベマシクリブのように下痢止めをすぐに飲むのではなく、下痢や血便が出たら、まず主治医や看護師に連絡を。

『甲状腺』 体の元気さを調整するホルモンをつくる臓器。はじめはホルモンが出すぎて動悸や汗、そのあと足りなくなってだるさやむくみが出ます。ここはステロイドではなく、ホルモンの薬で補います。

そして、次のサインが出たときは、予定の受診日を待たず、すぐに連絡してください。

・息切れ・胸の痛み・強い動悸(心臓や肺のことが) ・水をたくさん飲む・尿が増える・急にだるい(1型糖尿病のことが) ・手足に力が入らない・しびれが広がる(神経のことが) ・激しい下痢・血便・強い腹痛(腸のことが) ・意識がもうろうとする・強いふらつき(ホルモンや脳のことが)

紛らわしいのは、これらはの症状はかぜや胃腸炎など別の原因でも起こること。 自己判断せず、まずは病院に連絡してみてくださいね。

他のirAEや治療については以下の記事で詳しく解説しています↓

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