アベマシクリブ
商品名:ベージニオ がん細胞の「分裂のアクセル(CDK4/6)」を毎日止め続ける、術後高リスクにも使える分子標的薬。
📅 投与方法・期間
1日2回(朝・晩)の毎日内服。休薬期間なし。
標準的な治療期間:高リスク術後で2年、進行・再発で病勢進行まで
⚠️ よくある副作用
- 下痢(特に開始初期に強く、徐々に軽くなる)
- 好中球減少
- 倦怠感
- 吐き気・食欲不振
- 肝機能異常
- 髪が少し薄くなることがある(抗がん剤のような脱毛はなし)
🚨 まれだが注意したい副作用
- 重度の下痢・脱水
- 重度の好中球減少
- 静脈血栓塞栓症
- まれに間質性肺炎
🍽 食事・飲み合わせ
食事:
- グレープフルーツ禁忌(濃度上昇)
他の薬:
- 強いCYP3A4阻害薬
🤰 妊娠・授乳について
この薬は妊娠中・授乳中は禁忌です。服用期間中の避妊について必ず主治医にご確認ください。
どんな人が対象?
ホルモン陽性HER2陰性乳がん の方向けの CDK4/6阻害薬。パルボシクリブと違って、
- 術後の高リスク症例(リンパ節転移4個以上、または 1〜3個+T3以上 や G3 や Ki-67≧20%)
- 進行・再発乳がんの治療
の 両方 で使えます。術後追加治療として承認されているのが大きな違い。
どうやって効く?
パルボシクリブ と同じく CDK4/6 をブロック して、がん細胞の分裂アクセルを止めます。仕組みは兄弟。
服薬のシンプルさ
- 毎日朝晩 1日2回 の内服
- 休薬期間なし(パルボシクリブは21日内服→7日休薬)
- カレンダー管理不要、毎日同じパターン
副作用の特徴:開始初期の下痢
アベマシクリブ最大の悩みは 下痢:
- 70〜80% に出現
- 特に開始2週間〜1ヶ月 が強い
- 多くは下痢止め(ロペラミド)で対処可能
- 数ヶ月で軽くなることが多い
ただし、ひどいときは無理せず休薬・減量を主治医と相談。重度の下痢で脱水になると入院になる こともあります。
パルボシクリブとの違い
| パルボシクリブ | アベマシクリブ | |
|---|---|---|
| 投与 | 21日内服→7日休薬 | 毎日休薬なし |
| 副作用 | 好中球減少 | 下痢(初期に強い) |
| 適応 | 進行・再発のみ | 高リスク術後+進行・再発 |
お金の話
3割負担で 月14万円程度。所得により高額療養費制度の対象(平均的な収入なら月5〜9万円程度に抑えられます)。
術後追加で 2年間続ける場合、合計の自己負担は大きくなりますが、高額療養費制度でかなり抑えられます。詳しくは No.4004 高額療養費制度 を。
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※ 現在飲んでいる薬・サプリ・市販薬がある場合は、主治医や薬剤師に伝えると安心です。
※ この情報は一般的な参考情報です。実際の治療方針・用量・期間は、病状・体調・他のお薬との兼ね合いで異なります。必ず主治医と相談してください。
最終更新:2026-05-19