高額療養費制度の使いかた
みなさん、乳がんの治療っていくらかかるか、ご存じですか?
実は治療のパターンによっては、3割負担でもトータルで500万円近くかかることがあります。 たとえば「手術・入院+術後の抗がん剤+ベージニオ(アベマシクリブ)2年+ホルモン療法7年」とフルコースになると、それくらいの額になることも。
「そんな大金、払えない……!」
そう思いますよね。でも大丈夫。 そんな私たちを救ってくれるのが「高額療養費制度」です。
ひと月の自己負担には所得に応じた“上限”があり、それを超えた分は払わなくて済みます。
窓口で払う額を、最初から上限額までにする方法は2つです。
マイナ保険証を持っている方
窓口のカードリーダーにかざすだけ。 限度額の情報は自動で伝わります。 立て替えも、事前の申請もいりません。
マイナ保険証を持っていない方
保険証のかわりになる「資格確認書」が、自動で送られてきています。 窓口で出すだけ。こちらも事前の申請はいりません。
どちらの場合も、昔ながらの「限度額適用認定証」を申請する必要はありません。
もし、どちらも間に合わなかったら?
窓口で3割を全部払ってしまっても、あきらめないでください。 あとから「高額療養費」の払い戻しを申請できます。
診療を受けた月の翌月初日から2年以内に、加入先の保険窓口へ。 振込までは、申請からおおむね3か月ほどが目安です。
ここで、よくある誤解をひとつ。
同じ月に入院と外来があると、窓口ではそれぞれに上限がかかり、「上限を2回も払わされた」と感じることがあります。 でも、申請すれば合算され、ひと月の上限1回分を超えた分は戻ってきます。 「入院と外来で別々に上限がかかりっぱなし」というのは、よくある勘違いなんです。
お金の不安は、治療そのものと同じくらい心にのしかかるもの。 迷ったら、遠慮なく加入先の保険窓口に聞いてみてくださいね。
※制度の詳細は加入先の保険者やお住まいの自治体で異なります。必ずご確認ください。