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おくすり図鑑 CDK4/6阻害薬 K021

アベマシクリブ

あべましくりぶ (ベージニオ)

ブレきゃん流ひとこと説明

がん細胞の「分裂のアクセル(CDK4/6)」を毎日止め続ける、術後高リスクにも使える分子標的薬。

基本情報

分類
CDK4/6阻害薬
はたらき
分裂のアクセル(CDK4/6)を止める
のみ方・打ち方
飲み薬
使う場面
ホルモン陽性 手術のあと(再発リスクが高いとき)・転移・再発

よくある副作用

  • 下痢(特に開始初期に強く、徐々に軽くなる)
  • 好中球減少
  • 倦怠感
  • 吐き気・食欲不振
  • 肝機能異常
  • 髪が少し薄くなることがある(抗がん剤のような脱毛はなし)

注意したい副作用

  • 重度の下痢・脱水
  • 重度の好中球減少
  • 静脈血栓塞栓症
  • まれに間質性肺炎
どんな人が対象?

ホルモン陽性HER2陰性乳がん の方向けの CDK4/6阻害薬。パルボシクリブと違って、

・術後の高リスク症例(リンパ節転移4個以上、または 1〜3個+T3以上 や G3 や Ki-67≧20%)

・進行・再発乳がんの治療

の 両方 で使えます。術後追加治療として承認されているのが大きな違い。

承認されたときの添付文書では、術後の対象は「4個以上、または1〜3個で5cm以上かグレード3」だけでした。2026年9月に、monarchE試験の7年追跡の結果をもとに「1〜3個でKi-67 20%以上」も加わりました(効能・効果の変更ではなく、臨床成績の欄の改訂です)。

どうやって効く?

パルボシクリブ と同じく CDK4/6 をブロック して、がん細胞の分裂アクセルを止めます。仕組みは兄弟。

服薬のシンプルさ

・毎日朝晩 1日2回 の内服

・休薬期間なし(パルボシクリブは21日内服→7日休薬)

・カレンダー管理不要、毎日同じパターン

副作用の特徴:開始初期の下痢

アベマシクリブ最大の悩みは 下痢:

・70〜80% に出現

・特に開始2週間〜1ヶ月 が強い

・多くは下痢止め(ロペラミド)で対処可能

・数ヶ月で軽くなることが多い

ただし、ひどいときは無理せず休薬・減量を主治医と相談。重度の下痢で脱水になると入院になる こともあります。

パルボシクリブとの違い

投与/パルボシクリブ 21日内服→7日休薬/アベマシクリブ 毎日休薬なし

副作用/パルボシクリブ 好中球減少/アベマシクリブ 下痢(初期に強い)

適応/パルボシクリブ 進行・再発(2026年9月からホルモン陽性HER2陽性の化学療法後の維持療法も)/アベマシクリブ 高リスク術後+進行・再発

食事・飲み合わせ

食事:

・グレープフルーツ禁忌(濃度上昇)

他の薬:

・強いCYP3A4阻害薬

妊娠・授乳

この薬は妊娠中・授乳中には使えません。使っている期間の避妊について、主治医に確認してください。

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