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おくすり図鑑 CDK4/6阻害薬 K022

パルボシクリブ

ぱるぼしくりぶ (イブランス)

ブレきゃん流ひとこと説明

がん細胞の「分裂のアクセル(CDK4/6)」を踏めなくする、ホルモン療法のパートナー薬。

基本情報

分類
CDK4/6阻害薬
はたらき
分裂のアクセル(CDK4/6)を止める
のみ方・打ち方
飲み薬
使う場面
ホルモン陽性・HER2陽性 転移・再発

よくある副作用

  • 好中球減少(特徴的・80%以上に出現)
  • 倦怠感
  • 口内炎
  • 吐き気・食欲不振
  • 下痢(軽め)
  • 髪が少し薄くなることがある(抗がん剤のような脱毛はなし)

注意したい副作用

  • 重度の好中球減少(発熱性好中球減少症はまれ)
  • まれに間質性肺炎
  • まれに重度の肝機能異常
どんな人が対象?

進行・再発のホルモン陽性HER2陰性乳がん の治療で、ホルモン療法(AI またはフルベストラント)と併用して使う分子標的薬。

・進行・再発の1次・2次治療

・アロマターゼ阻害薬(AI)+パルボシクリブ

・フルベストラント+パルボシクリブ

2026年9月からは、ホルモン陽性HER2陽性の転移・再発乳がんにも使えるようになりました。抗がん剤の治療がひと区切りついたあと、抗HER2療法(トラスツズマブ+ペルツズマブ、またはトラスツズマブ)とホルモン療法を続ける「維持療法」に、パルボシクリブを足す使い方です。根拠はPATINA試験で、足した群は足さなかった群にくらべて、がんが進む・亡くなるリスクが24%低くなりました。副作用は白血球・好中球の減少が中心で、これまでと同じです。

どうやって効く?

がん細胞は「CDK4/6」というスイッチを使って分裂のアクセルを踏みます。パルボシクリブはこの CDK4/6 をブロック することで、がん細胞のアクセルを踏めなくします。

ホルモン療法(兵糧攻め)と組み合わせると、エサも絶ち、アクセルも止めるので 強力な相乗効果 が出ます。

副作用の特徴:好中球減少が出やすい

CDK4/6 は骨髄細胞の分裂にも関わっているため、好中球減少が起こりやすい(80%以上)。ただし:

・多くは 無症状の検査値異常

・発熱性好中球減少症(FN)に進むことは少ない

・21日内服 → 7日休薬の 休薬期間に回復する 設計

定期的な血液検査で監視しながら、必要に応じて休薬期間を延ばします。

服薬の注意

・空腹時でも食後でもOK(食事の影響なし)

・グレープフルーツは禁忌(濃度が上がりすぎる)

・カプセル(または錠剤)として 1日1回服用

アベマシクリブ(ベージニオ)との違い

投与スケジュール/パルボシクリブ 21日内服→7日休薬/アベマシクリブ 毎日休薬なし

主な副作用/パルボシクリブ 好中球減少/アベマシクリブ 下痢(特に初期)

適応/パルボシクリブ 進行・再発(ホルモン陽性HER2陰性。2026年9月からホルモン陽性HER2陽性の化学療法後の維持療法も)/アベマシクリブ 進行・再発+高リスク術後

食事・飲み合わせ

食事:

・グレープフルーツ禁忌(濃度上昇)

他の薬:

・強いCYP3A4阻害薬(一部の抗真菌薬など):併用注意

妊娠・授乳

この薬は妊娠中・授乳中には使えません。使っている期間の避妊について、主治医に確認してください。

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