おくすり図鑑 SERD(選択的エストロゲン受容体分解薬) K007
フルベストラント
ふるべすとらんと (フェソロデックス)
がん細胞の「女性ホルモンを食べる口(ER)」を塞ぐのではなく、壊してしまう注射のホルモン療法。
基本情報
よくある副作用
- 注射部位の痛み・しこり
- ホットフラッシュ
- 倦怠感
- 関節痛
- 性器の乾燥感
- 吐き気
注意したい副作用
- 注射部位の重度の反応
- まれに血栓症
- まれに肝機能異常
どんな人が対象?
進行・再発のホルモン陽性乳がんの方向けのホルモン療法。タモキシフェンや AI とは違うルートで効くので、内服のホルモン療法が効きにくくなった方の 次の選択肢 としてよく使われます。
・進行・再発の1次・2次・3次治療
・CDK4/6阻害薬(パルボシクリブ等)と併用することが多い
・ESR1変異 が出てきた症例でも効果を保てるのが特徴
タモキシフェン・AIとの違い
タモキシフェン/仕組み 食べる口(ER)にフタをする(口は残る)
AI/仕組み ホルモンの製造そのものを止める
フルベストラント/仕組み 食べる口(ER)を分解してしまう
「3つ目のルート」なので、他のホルモン療法が効かなくなったケースで切り札になることがあります。
注射の話
お尻の筋肉に注射する、油性の少し粘度のある液体。両側のお尻に1本ずつ(合計2本) 打つこともあります。注射の後、お尻にしこりや痛みが残ることがありますが、徐々に消失します。
妊娠・授乳
この薬は妊娠中・授乳中には使えません。使っている期間の避妊について、主治医に確認してください。