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おくすり図鑑 アンスラサイクリン系抗がん剤 K008

エピルビシン

えぴるびしん

ブレきゃん流ひとこと説明

DNAをほどく酵素(トポイソメラーゼ)を止める、ドキソルビシンの兄弟薬。

基本情報

分類
アンスラサイクリン系抗がん剤
はたらき
トポイソメラーゼ阻害
のみ方・打ち方
点滴
使う場面
ホルモン陽性・HER2陽性・トリプルネガティブ 手術の前・手術のあと・手術のあと(再発リスクが高いとき)・転移・再発
使われるレジメン
J001AC/EC療法 J009ペムブロリズマブ併用療法(周術期)

よくある副作用

  • 脱毛(ほぼ100%)
  • 強い吐き気・嘔吐
  • 好中球減少
  • 倦怠感
  • 口内炎
  • 尿が赤く変色(薬の色が出るだけで害なし)

注意したい副作用

  • 心毒性(生涯総投与量に上限あり、ドキソルビシンより上限値は高め)
  • 発熱性好中球減少症
  • まれに二次性白血病
  • 血管外漏出(皮膚壊死の危険)
どんな人が対象?

ドキソルビシン の「兄弟」とも呼べる、もう1つのアンスラサイクリン系抗がん剤。

・EC療法:エピルビシン+シクロホスファミド

・FEC療法:フルオロウラシル+エピルビシン+シクロホスファミド

など、欧米で広く使われた AC ベースを日本流に変えた EC/FEC レジメンの中核。

ドキソルビシンとの違い

効きの強さ/ドキソルビシン(アドリアシン) 標準/エピルビシン 同等

心毒性/ドキソルビシン(アドリアシン) あり/エピルビシン あり(やや少なめ)

生涯総投与量上限/ドキソルビシン(アドリアシン) 約500 mg/m²/エピルビシン 約900 mg/m²

よく使われる地域/ドキソルビシン(アドリアシン) 欧米/エピルビシン 日本・欧州

AC/EC のレジメン名/ドキソルビシン(アドリアシン) AC/エピルビシン EC

心毒性の累積上限が高め なので、長く使えるメリットがあります。ただし日常的な化学療法のサイクル数では、どちらも上限の半分以下で終わります。

副作用(ドキソルビシンとほぼ同じ)

・脱毛・吐き気・骨髄抑制:強い

・尿が 赤くなる のも同じ(薬の色そのまま、無害)

・心機能のモニタリング:心エコー・心電図など

・制吐剤の3剤併用が標準(No.2023 参照)

どちらを使うかの判断

施設の伝統・主治医の経験・既往歴で決まることが多いです。効果に大きな差はないので、過度に気にしなくて大丈夫。

食事・飲み合わせ

他の薬:

・トラスツズマブ:心毒性が増強される可能性

妊娠・授乳

この薬は妊娠中・授乳中には使えません。使っている期間の避妊について、主治医に確認してください。

くすりの説明書

国(PMDA)が公開している文書です。ご自身が受け取った薬の名前で探してください。

製品をみる(3件)

エピルビシン塩酸塩注射用10mg「NK」/エピルビシン塩酸塩注射用50mg「NK」

ヴィアトリス・ヘルスケア/日本化薬

添付文書 患者向けガイド インタビューフォーム

添付文書 2024年7月1日 改訂

エピルビシン塩酸塩注射用10mg「サワイ」/エピルビシン塩酸塩注射用50mg「サワイ」

沢井製薬

添付文書 患者向けガイド インタビューフォーム

添付文書 2023年10月31日 改訂

エピルビシン塩酸塩注射液10mg/5mL「NK」/エピルビシン塩酸塩注射液50mg/25mL「NK」

日本化薬

添付文書 インタビューフォーム

添付文書 2023年11月1日 改訂

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