おくすり図鑑 抗HER2抗体薬 K023
トラスツズマブ
とらすつずまぶ (ハーセプチン)
増殖命令を受信するアンテナ(HER2)に貼りつき、シグナルを止めて免疫にも攻撃させる抗体薬。
基本情報
よくある副作用
- 点滴時の発熱・悪寒(初回に多い)
- 倦怠感
- 軽い吐き気
- 下痢
- 軽度の心機能低下(要心エコー)
注意したい副作用
- 心機能障害(心不全)
- 重度のインフュージョンリアクション
- まれに間質性肺炎
どんな人が対象?
HER2陽性乳がん の方が対象。HER2陽性とは、がん細胞の表面に HER2 という「増殖命令を勝手に受信するアンテナ」がたくさん出ているタイプ。
・術前・術後の標準治療(化学療法と併用 → 抗体単独で計1年)
どうやって効く?
HER2アンテナに 抗体としてベタッと貼りつき、
1. 増殖シグナルを止める
2. 「ここにがんがいるよ」と免疫細胞に教える(ADCC)
の2段構えで効きます。免疫に標的を教える「目印貼り」が最大の特徴。
食事・飲み合わせ
他の薬:
・アンスラサイクリン系(心毒性が増強)
妊娠・授乳
この薬は妊娠中・授乳中には使えません。使っている期間の避妊について、主治医に確認してください。