ドセタキセル・パクリタキセルでしびれが出るのはなんで?
抗がん剤の多くは 増えるスピードが速い細胞を狙う薬です。
ところが 神経細胞はほとんど分裂しません。
それなのに パクリタキセルやドセタキセルでは 手足のしびれ(末梢神経障害)が起こることがあります。
なぜでしょうか。
この2つの薬は タキサン系抗がん剤と呼ばれ、 「微小管」に作用する薬です。
微小管は本来 細胞分裂のときに
細胞の設計図(DNA)の束である染色体を引っ張って分けるロープ
のような役割をしています。
タキサン系薬は この微小管の伸び縮みを止めて動けなくしてしまう薬です。
その結果 細胞分裂が止まり、がん細胞は増えられなくなります。
ところが微小管は 神経細胞の中でも重要な役割を持っているんです。
神経細胞では
「栄養や伝達物質を運ぶための線路」
として使われています。
タキサン系薬は この線路の働きも邪魔してしまうため、
神経の働きが悪くなり 手足のしびれ(末梢神経障害)が起こるのですね。
※この投稿は一般的な医学情報です。実際の治療方針は主治医とご相談ください。