ダトロウェイ(Dato-DXd、ダトポタマブ デルクステカン)は、TROP2を標的にする新しい抗体薬物複合体(ADC)です。
ホルモン陽性HER2陰性の進行例にも、選択肢が広がります。
仕組み:TROP2標的のADC
トロデルビ(サシツズマブ ゴビテカン)と同様、TROP2というタンパク質を狙いますが、
- 抗体の種類が違う
- 結合している抗がん剤が違う(DXd)
- 副作用プロファイルもやや違う
トロデルビとの違い
2つのTROP2標的ADCの違い
- トロデルビ:CL2A-SN38リンカー、ペイロードはSN-38
- ダトロウェイ:DXdリンカー、ペイロードはトポイソメラーゼI阻害薬
両者とも有効ですが、副作用や使い分けは現在も検討中。
対象になる人
ダトロウェイの主な対象(国内承認)
- ホルモン陽性HER2陰性の進行・再発乳がん
- 化学療法歴のある既治療例(ホルモン療法のあと、または抗がん剤のあと)
※トリプルネガティブ乳がんでの使用は研究段階で、国内ではまだ承認されていません。
投与方法
- 点滴
- 3週ごと
- 投与時間:30分〜1時間
- 期間:効くかぎり継続
主な副作用
副作用
- 口内炎
- 吐き気
- 倦怠感
- 脱毛
- 間質性肺炎(注意)
- 角膜障害(ダトロウェイで特徴的)
現在の位置づけ
ダトロウェイは比較的新しい薬で、
- ホルモン陽性HER2陰性の3次〜4次治療の選択肢
- 2024年12月、日本が世界に先がけて承認されました(米国・欧州の承認はそのあと2025年。日本での発売は2025年3月)
- 引き続き臨床試験で適応拡大が検討中
まとめ
※この記事は一般的な医学情報です。実際の治療方針は、病状、検査結果、体調、価値観によって異なります。必ず主治医と相談してください。