ペルツズマブ
商品名:パージェタ・フェスゴ(ペルツズマブ+トラスツズマブ皮下注配合剤) トラスツズマブとは別の場所でHER2をブロックする、ダブル抗体の相棒薬。
📅 投与方法・期間
3週ごとに1回点滴(トラスツズマブと併用)。フェスゴは皮下注で約8分。
標準的な治療期間:術前・高リスク術後で計1年、進行・再発で病勢進行まで
⚠️ よくある副作用
- 下痢(特徴的・多くは軽度〜中等度)
- 発疹
- 倦怠感
- 軽い吐き気
- 脱毛(化学療法併用時)
🚨 まれだが注意したい副作用
- 心機能障害(トラスツズマブ併用で増強)
- 重度のインフュージョンリアクション
- 重度の下痢
🍽 食事・飲み合わせ
他の薬:
- アンスラサイクリン系(心毒性増強)
🤰 妊娠・授乳について
この薬は妊娠中・授乳中は禁忌です。服用期間中の避妊について必ず主治医にご確認ください。
どんな人が対象?
HER2陽性乳がん の中でも、
- 術前化学療法併用(特にリンパ節転移ありの局所進行)
- 高リスク術後(pCR取れず残存ありなど)
- 進行・再発の1次治療
で、トラスツズマブと セットで使う 抗HER2抗体。
どうやって効く?
HER2 受容体は 2つで手を組んで(ダイマー化) シグナルを出します。
- トラスツズマブ:HER2 そのものに貼りつく
- ペルツズマブ:HER2 が 他の HER ファミリー(HER3 など)と手を組む部分 をブロック
別の場所を抑えるので、1+1=3 くらいの相乗効果が出ます。
フェスゴ(皮下注配合剤)の登場
2023年以降は フェスゴ(ペルツズマブ+トラスツズマブ皮下注配合剤)が使えるようになりました:
- 約8分の皮下注 で完了(従来は点滴で2〜3時間)
- 通院時間が大幅短縮
- 効果は同等
副作用の特徴:下痢
ペルツズマブ最大の特徴は 下痢:
- 多くは軽度〜中等度
- 下痢止め(ロペラミド)でコントロール可能
- ひどい場合は休薬・減量を主治医と相談
お金の話
3週ごとに1回の点滴で、1サイクル 3割負担 約6万円。トラスツズマブと併用するので、合計で 1サイクル7〜8万円程度(月平均なら9万円程度)になります。1年治療なので長期にわたりますが、化学療法と併用する期間は高額療養費制度の対象になることが多いです。
📚 関連する体系記事
※ 現在飲んでいる薬・サプリ・市販薬がある場合は、主治医や薬剤師に伝えると安心です。
※ この情報は一般的な参考情報です。実際の治療方針・用量・期間は、病状・体調・他のお薬との兼ね合いで異なります。必ず主治医と相談してください。
最終更新:2026-05-19