乳がん.com図鑑 › がんの特徴図鑑 › 広がりの分類 › ステージ

がんの特徴図鑑 広がりの分類 A001

ステージ

臨床病期(Stage)

ブレきゃん流ひとこと説明

がんが体の中でどこまで広がっているかを、しこりの大きさ・リンパ節・遠隔転移の3つから表して、がんの進行具合を表したものだよ。

手術の前と後で分類の仕方が違うから、ステージが変わることがあることに注意が必要だよ。

専門的な説明を見る

しこりの大きさ(T)、リンパ節への転移(N)、遠隔転移の有無(M)の3つを組み合わせて、がんの広がりを0〜IVに分類したもの。手術前に臨床所見から決めたもの(cStage)と、手術後に病理所見から決めたもの(pStage)があり、同じ人でも判定が変わることがある。

関係するひと
乳がんと診断されたひと全員
決まるタイミング
手術前(診断がついたとき)と、手術後の2回
調べる方法
マンモグラフィ乳房超音波検査造影CT検査センチネルリンパ節生検手術の結果

あなたのステージをたしかめる

入力する

検査でわかっていることを入れると、ステージの目安が出ます。

あなたの現在の状況

がんの広がりかた

浸潤している部分のいちばん長いところ。複数あるときは、いちばん大きいもの。

mm

リンパ節への転移

胸壁や皮ふへの広がり

離れた臓器への転移

    ここに出るのは、入力した内容からの推測です。診断ではありません。主治医から伝えられたステージがいちばん正確です。 手術のあとや、術前化学療法を受けたあとは、判定し直します。

    TNM悪性腫瘍の分類第8版(UICC 編)を元に作成

    ステージごとの状態

    触診・画像検査・針生検の結果から判定したステージ。

    ステージどういう状態か
    0がんが乳管や小葉の中にとどまっている
    Iしこりが2cm以下で、リンパ節にも離れた臓器にも転移がない
    IIAしこりが2cm以下で、わきの下に動く転移がある。または、しこりが2cmより大きく5cm以下で、転移がない
    IIBしこりが2cmより大きく5cm以下で、わきの下に動く転移がある。または、しこりが5cmより大きく、転移がない
    IIIAわきの下の転移が固まっている、または胸骨のそばだけに転移がある。または、しこりが5cmより大きく、わきの下に動く転移がある
    IIIB大きさによらず、しこりが胸壁や皮ふに広がっている
    IIIC鎖骨の下または鎖骨の上に転移がある。または、わきの下と胸骨のそばの両方に転移がある
    IV離れた臓器に転移がある

    手術前のステージにIAとIBの区別はありません。IBはリンパ節の微小転移で決まりますが、微小転移は手術後に顕微鏡で調べないと分からないためです。

    TNM悪性腫瘍の分類第8版(UICC 編)を元に作成

    ステージの決め方

    触診・画像検査・針生検の結果から決めます。

    T0T1T2T3T4
    N0該当せずIIIAIIBIIIB
    N1IIAIIAIIBIIIAIIIB
    N2IIIAIIIAIIIAIIIAIIIB
    N3IIICIIICIIICIIICIIIC

    遠隔転移がある(M1)ときは、TとNにかかわらずIVです。

    Tis(非浸潤癌)は0です。

    手術前のステージにIA・IBの区別はありません。IBはリンパ節の微小転移(N1mi)で決まりますが、微小転移は手術後に顕微鏡で調べないと分からないためです。

    TNM悪性腫瘍の分類第8版(UICC 編)を元に作成

    ステージごとの呼び方

    呼び方ステージ
    いわゆる早期発見 0・I
    早期がん 0〜IIIA
    手術ができる局所進行乳がん IIIB・IIICのうち手術ができるもの
    手術ができない局所進行乳がん IIIB・IIICのうち手術ができないもの
    転移・再発乳がん IV/局所再発/遠隔再発

    IIIB・IIICが手術できるかどうかは、しこりの広がりかたや体の状態によって変わります。先に薬でしこりを小さくしてから手術を目指すこともあります。

    ステージごとの治療成績

    ネット・サバイバル(純生存率)です。他の病気で亡くなった影響をとりのぞいてある数字です。

    ステージ5年10年
    I98.9%93.7%
    II94.6%85.4%
    III80.6%63.8%
    IV39.8%17.0%
    全体91.6%82.5%

    5年は2014〜2015年に診断された人(83,208人)、 10年は2012年に診断された人(32,214人)が対象です。 手術で取り出したものを顕微鏡で調べたステージを優先し、手術をしていない場合は手術前のステージを使ったもの。つまり治療を始めた時点のステージです。

    がん診療連携拠点病院などのデータ

    上皮内がん(ステージ0)は含まれていません

    重い持病のある方も含まれた集団での値

    治療の進歩により、これから治療を受ける方には当てはまらない可能性があります

    国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録生存率集計」

    日本での分布

    40.2% ステージI
    • 0 13.5%
    • I 40.2%
    • II 30.6%
    • III 9.5%
    • IV 5.7%
    • 不明 0.5%

    2023年に診断された人のうち、女性92,849人の内訳です。UICC TNM分類 第8版 で集計されています。

    がん診療連携拠点病院などのデータ

    国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録症例集計」

    手術の前と後でステージが変わることがあるのはなぜ?

    主治医から伝えられるステージが手術前と手術後で異なることがあります。

    これは、手術でとってきたものを顕微鏡で確認すると、画像ではわからなかったがんの広がりや、リンパ節への転移の有無が確定するからです。

    手術前は15mmと言われていたしこりが、顕微鏡で確認すると20mmを超えて広がっていたり、手術前の針生検でとってきたものは非浸潤がんと言われていたのに、手術で全体をみると一部に浸潤しているところが見つかったりします。

    このように、手術前後でステージが異なることは珍しくありません。だからこそ、手術後に改めてステージをつけなおすことが大切なのですね。

    ステージの前につくcとpとyの意味

    病状説明の書類や説明で、cStageやpStage、ycStageといった書き方を見たことがありませんか?このcやp、yといったアルファベットはステージをつけたタイミングと、何の情報を元に判定したステージであるかを表しています。

    cStage・・・触診や画像検査などの臨床所見から判定したステージ(クリニカル・ステージ)

    pStage・・・手術でとりだしたものを顕微鏡で調べた病理所見から判定したステージ(パソロジカル・ステージ)

    ycStage/ypStage・・・手術前に抗がん剤やホルモン療法などの全身療法を受けた場合は、その治療中や治療後の判定にyがつきます

    アンケート

    あなたのステージは?

    手術後のステージでお答えください。匿名です。誰が答えたかは記録されません。

    答えると、同じ結果だった人の割合が見られます

    匿名で、誰が答えたかは記録されません。

    関連する用語

    関連する治療チャート

    タグ

    病理 診断 方針決定(術前)

    別の呼び方:臨床病期(Stage)分類