ASCOで発表された
乳がんの最新情報を徹底解説!
毎年5〜6月に開かれる、世界最大級のがん学会「ASCO(米国臨床腫瘍学会)」。2026年は5月29日〜6月2日に米国シカゴで開催されました。 ここで発表された乳がんの注目演題を、乳腺外科医ブレきゃんが「ブレきゃん流」にやさしく噛み砕いてお届けします。
むずかしい最新研究も、初心者にやさしく解説!全 6 回でお届け中
または0個でしこり3cm以上
抗がん剤
振り分け
ほぼ同じ! 閉経前・リンパ節転移ありでも、
抗がん剤を省けた人がいた
OPTIMA試験 ── 閉経前・リンパ節転移ありでも抗がん剤を省ける時代が近いかも?
ASCO2026で発表されたOPTIMA試験を解説。遺伝子検査(Prosigna)で「低リスク」と判定されれば、閉経前でリンパ節転移があっても抗がん剤を省略できる可能性が示されました。
記事を読む →1〜2個の転移 全摘・部分切除どちらも
行う
省略する
差がない! しかも腕は
省略したほうがラクに
SENOMAC試験 ── リンパ節に転移があっても、腋窩郭清を省ける時代へ?
ASCO2026で発表されたSENOMAC試験を解説。センチネルリンパ節に1〜2個の転移があっても、全摘・部分切除を問わず腋窩郭清(わきのリンパ節を広くとる手術)を省略でき、生存に差がないことが示されました。
記事を読む →乳がん・前立腺がん デノスマブ使用中の方
4週ごと
12週ごと
同じくらい! 低カルシウム・顎骨壊死は
むしろ少なめ
REDUSE試験 ── 骨を守る注射デノスマブ、3か月に1回でも大丈夫?
ASCO2026で発表されたREDUSE試験を解説。骨転移に使う注射デノスマブを「4週ごと」から「12週(3か月)ごと」に減らしても骨のトラブルを防ぐ力は変わらず、低カルシウム血症や顎骨壊死はむしろ少なめでした。
記事を読む →進行・再発乳がん PIK3CA変異あり・CDK4/6阻害薬のあとに進行
フルベストラント
フルベストラント
約2倍に! 11.1 vs 5.6か月(HR 0.50)
VIKTORIA-1試験 ── 新薬ゲダトリシブ、ホルモン陽性の進行乳がんに新たな光?
ASCO2026で発表されたVIKTORIA-1試験を解説。PIK3CA変異のあるホルモン陽性HER2陰性の進行・再発乳がんで、PAM経路を丸ごと止める新薬ゲダトリシブが、海外の標準アルペリシブより約2倍長くがんを抑えました(口内炎は増加・日本は未承認)。
記事を読む →進行・再発乳がん ホルモン療法中にESR1変異が出てきた人
CDK4/6阻害薬
CDK4/6阻害薬
長く効く! 変異が出たら“先回り”で切り替え
SERENA-6試験 ── ESR1変異が出たら“先回り”でカミゼストラントへ。次の治療まで長く効く?
ASCO2026で発表されたSERENA-6試験の追加報告を解説。ホルモン陽性HER2陰性の進行乳がんで、血液(ctDNA)でESR1変異を捉えたら画像悪化の前にカミゼストラントへ先回りで切り替える戦略が、その次の治療まで含めて長くがんを抑えました(日本は未承認)。
記事を読む →進行・再発乳がん(1次治療) ホルモン療法が効きやすい人が中心
パルボシクリブ
パルボシクリブ
有意差はつかず 33.1 vs 28.2か月(HR 0.89)
persevERA BC試験 ── 新世代の経口SERDギレデストラント、1次治療では惜敗
ASCO2026で発表されたpersevERA BC試験を解説。ホルモン陽性HER2陰性の進行乳がんの1次治療で、新世代の経口SERDギレデストラント+パルボシクリブは標準のレトロゾール+パルボシクリブより数値上は長めでしたが、統計的な差は示せませんでした。「数値が良い=勝ち」ではないことを学べる回です。
記事を読む →※各記事は学会発表段階のデータをもとにした一般的な医学情報です。実際の治療方針は必ず主治医とご相談ください。