ラパチニブ
商品名:タイケルブ HER2の「細胞の中の配線」を切る、飲み薬タイプの抗HER2薬。
📅 投与方法・期間
1日1回、空腹時に内服(食事の1時間以上前 or 食後1時間以降)。
標準的な治療期間:病勢進行まで継続
⚠️ よくある副作用
- 下痢(特徴的・頻度高い)
- 発疹・ニキビ様皮疹
- 倦怠感
- 軽い吐き気
- 肝機能異常
- 手足症候群(カペシタビン併用時に増強)
🚨 まれだが注意したい副作用
- 重度の下痢・脱水
- 重度の肝機能障害
- 心機能障害
- まれに間質性肺炎
🍽 食事・飲み合わせ
食事:
- 食事と一緒だと吸収が増えすぎる(空腹時服用)
- グレープフルーツ禁忌
他の薬:
- 強いCYP3A4阻害薬・誘導薬
- 制酸薬(吸収低下)
🤰 妊娠・授乳について
この薬は妊娠中・授乳中は禁忌です。服用期間中の避妊について必ず主治医にご確認ください。
どんな人が対象?
HER2陽性の進行・再発乳がんで、抗HER2抗体薬(トラスツズマブ等)後の選択肢として使われます。
- カペシタビン併用が代表的なレジメン
- 経口薬なので通院負担が軽い
最近は T-DM1(カドサイラ) や T-DXd(エンハーツ) といった新しい薬の登場で、ラパチニブを選ぶ機会は減ってきています。
どうやって効く?
トラスツズマブやペルツズマブが 細胞の外側 で HER2 をブロックするのに対し、ラパチニブは 細胞の中に入り込んで HER2 の配線(チロシンキナーゼ)を切る 飲み薬。
外側+内側の両面攻撃ができるのが強み。
服薬の注意:空腹時に飲む
ラパチニブは 食事と一緒に飲むと吸収が大幅に増える ため、
- 食事の1時間以上前、または 食後1時間以降 に内服
- グレープフルーツは禁忌
- 制酸薬(胃薬の一部)も吸収を変える
「空腹時」の指示が出ているのはこのため。
副作用:下痢と発疹
- 下痢:50〜60% に出現、ロペラミドでコントロール
- 発疹・ニキビ様皮疹:EGFR系の薬に共通の副作用
- 手足症候群:カペシタビン併用時に増強
お金の話
3割負担で 月3万円程度(カペシタビンと合わせるとさらに)。所得により高額療養費制度の対象。詳しくは No.4004 高額療養費制度 を。
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※ 現在飲んでいる薬・サプリ・市販薬がある場合は、主治医や薬剤師に伝えると安心です。
※ この情報は一般的な参考情報です。実際の治療方針・用量・期間は、病状・体調・他のお薬との兼ね合いで異なります。必ず主治医と相談してください。
最終更新:2026-05-19