Ki-67
けーあいろくなな
概要
がん細胞のうちG0期以外のすべての細胞周期で発現するタンパク。ホルモン陽性・HER2陰性乳がんでは再発しやすさの予測に有用だが、薬が効くかどうかの予測には有用とはいえず、この結果だけで治療方針を決めることはしない。評価方法とカットオフ値はいずれも標準化されていない。
がん細胞のうち「いま増える季節にいる」ものの割合のこと。細胞には活発に増える時期と休む時期があって、Ki-67は増える時期の細胞にだけ現れるんだ。
だから数字が高いほど、増えるスピードが速いと考えるんだね。
ただこのKi-67は測り方のルールがはっきり決まっていなくて、施設によって数値にばらつきがあったり、判断が難しいんだ。
- 関係するひと
- 乳がんと診断されたひと全員
- 関係する治療
- 術後化学療法術前化学療法(NAC)
- 調べる方法
- CNB(針生検)VAB(吸引式組織生検)手術の結果免疫染色
数値の目安
免疫染色をおこない、染まったがん細胞の割合(%)で増殖の速さを見ます。
Ki-67(%)
高いか低いかを分けるカットオフ値を決めることは難しく、はっきりとは定まっていません。以下は再現性が高いとされている区切りです。
ホルモン陽性・HER2陰性乳がんでは、10〜25%の間にカットオフ値があると考えられていますが、この範囲は病理医の間で判定が一致しにくいため、10〜25%のときは術後治療を決める材料には用いません。
評価方法そのものもまだ標準化されていません。病理医が顕微鏡で数える検査なので、施設や病理医によって数値が変わることがあります。ひとつの絶対の数字ではなく、だいたいの増殖の速さとして見ます。
- 5%未満 低い
- 5〜30%未満 中間
- 30%以上 高い
乳癌診療ガイドライン②疫学・診断編2022年版(日本乳癌学会 編)を元に作成
関連データ
日本での分布
- 10%未満 22%
- 10〜30%未満 39%
- 30%以上 26%
- 未測定・不明 13%
全国乳がん患者登録調査報告第55号2024年次症例を元に作成
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関連する状態・分類
関連する用語
組織学的グレード核グレードER(エストロゲン受容体)HER2組織型ホルモン受容体ホルモン陰性・HER2陽性乳がんホルモン陽性・HER2陰性乳がんサブタイプOncotype DX免疫染色
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