シクロホスファミド

商品名:エンドキサン
アルキル化薬 💉 点滴 ホルモン陽性HER2陽性トリプルネガティブ 術前術後術後(高リスク)進行・再発
ブレきゃん!
がん細胞の設計図(DNA)を直接壊してコピー不可能にする、化学療法の基本薬。

📅 投与方法・期間

3週ごとに点滴。AC・EC・FEC療法の構成成分として使うことが多い。

標準的な治療期間:4サイクル(AC/EC療法の場合)

⚠️ よくある副作用

  • 吐き気・嘔吐
  • 脱毛
  • 骨髄抑制
  • 倦怠感
  • 口内炎
  • 食欲不振

🚨 まれだが注意したい副作用

  • 発熱性好中球減少症
  • 出血性膀胱炎(大量輸液で予防)
  • まれに二次性白血病
  • 重度の感染症
  • 不妊(特に若年女性)

🍽 食事・飲み合わせ

他の薬:

  • アロプリノール(痛風の薬):骨髄抑制が増強されることがある
  • 放射線治療:副作用が増強されることがある

🤰 妊娠・授乳について

この薬は妊娠中・授乳中は禁忌です。服用期間中の避妊について必ず主治医にご確認ください。

どんな人が対象?

化学療法の 基本成分 として、ほぼすべてのサブタイプで使われます。単独より、レジメンの一部として使われます:

  • AC療法:アドリアシン(ドキソルビシン)+シクロホスファミド
  • EC療法:エピルビシン+シクロホスファミド
  • FEC療法:フルオロウラシル+エピルビシン+シクロホスファミド
  • TC療法:ドセタキセル+シクロホスファミド

「AC の C」「EC の C」がシクロホスファミドです。

どうやって効く?

シクロホスファミドは アルキル化薬 に分類されます。体内で活性型に変換されたあと、DNA に化学的に結合(アルキル化) して DNA を壊します。

DNA が壊れたがん細胞は、コピーができないので分裂できずに死んでしまいます。

知っておきたい副作用:出血性膀胱炎

シクロホスファミドの代謝産物(アクロレイン)が膀胱の粘膜を傷つけ、血尿・膀胱炎 を起こすことがあります。

予防策:

  • 投与日とその翌日は しっかり水分を摂る(1日2L以上)
  • 排尿を我慢しない
  • 寝る前にもう一度トイレへ

妊孕性への影響

シクロホスファミドは 卵巣機能を低下させる作用が強め な薬。若年女性では、

  • 治療後の月経復活率が低下することがある
  • 卵子凍結など妊孕性温存を考えるなら 化学療法開始前に決める
  • LH-RHアゴニストの併用で卵巣保護を試みることも

詳しくは No.3004 妊孕性温存 を。

お金の話

シクロホスファミド単独の薬剤費は、3割負担で 1サイクル数百〜千円程度 と非常に安価です。

ただし、AC・EC・FEC・TC など他の薬と組み合わせることがほとんどで、化学療法セッション全体(点滴・前投薬・血液検査含む)の自己負担は、月数万円程度になります。所得により高額療養費制度の対象です。

📚 関連する体系記事

※ 現在飲んでいる薬・サプリ・市販薬がある場合は、主治医や薬剤師に伝えると安心です。

※ この情報は一般的な参考情報です。実際の治療方針・用量・期間は、病状・体調・他のお薬との兼ね合いで異なります。必ず主治医と相談してください。
最終更新:2026-05-19

← おくすり図鑑の一覧へ