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がんの特徴図鑑 性質の分類 No.003

サブタイプ

さぶたいぷ(Subtype)

概要

ホルモン受容体(ER/PgR)、HER2の発現の有無で乳がんを4つのタイプに分類したもの。治療方針決定や予後予測に用いる。サブタイプ毎に予後も異なる。

ブレきゃん流ひとこと説明

女性ホルモンを食べる口(ホルモン受容体)をもっているかどうか、増殖命令をうけとるアンテナ(HER2)をもっているかどうかの2つの要素の組み合わせで乳がんの性質を4通り(2×2)にわけたものだよ。

「どの薬が効くか」や「治療成績」がタイプごとに違うから、治療を考えるときの出発点になるんだ。

関係するひと
乳がんと診断されたひと全員
決まるタイミング
針生検の結果が出たとき(手術の結果で変わることもある)
調べる方法
CNB(針生検)VAB(吸引式組織生検)手術の結果免疫染色

4つのサブタイプ

ホルモン受容体(ERとPgR)とHER2の結果の組み合わせで、次の4つに分かれます。タイプの名前を押すと、それぞれのページに移ります。

サブタイプホルモン受容体HER2主な薬物療法
ホルモン陽性・HER2陰性乳がん陽性陰性内分泌療法(必要に応じて化学療法)
ホルモン陽性・HER2陽性乳がん陽性陽性抗HER2療法+化学療法+内分泌療法
ホルモン陰性・HER2陽性乳がん陰性陽性抗HER2療法+化学療法
トリプルネガティブ乳がん陰性陰性化学療法(免疫チェックポイント阻害薬を併用することがある)

ホルモン受容体は、ERとPgRのどちらかが1%以上あれば陽性とします。

同じサブタイプでも、しこりの大きさやリンパ節への転移によって実際の治療は変わります。

乳癌診療ガイドライン2026年版(日本乳癌学会 編)を元に作成

関連データ

日本での分布

64% ホルモン陽性・HER2陰性
  • ホルモン陽性・HER2陰性 64%
  • トリプルネガティブ 8%
  • ホルモン陽性・HER2陽性 9%
  • ホルモン陰性・HER2陽性 5%
  • 判定不能・不明 14%

全国乳がん患者登録調査報告第55号2024年次症例を元に作成

判定の流れ

  1. 針生検などで取った組織を免疫染色で調べ、ERとPgRとHER2を判定する
  2. HER2が2+のときはFISH法に進み、陽性か陰性かを確定させる
  3. ホルモン受容体(ERまたはPgR)が陽性か陰性かを決める
  4. この2つの組み合わせで4つのうちどれかに決まる

アンケート結果

アンケートに答えると結果が見られます

同じ結果だった人がどれくらいいるかが分かります。匿名で、誰が答えたかは記録されません。

サブタイプは変化することがある

がんのかたまりは、同じ性質の細胞だけでできているわけではありません。ひとつのしこりの中にも、少しずつ性質の違う細胞が混じっています。

そのため、どこを調べたか、いつ調べたかによって、サブタイプの結果が変わることがあります。

針生検と手術で異なる

たとえば、針生検で調べたときと、手術で取り出した組織を調べたときとで、結果が異なることがあります。針生検で取れるのはしこりのごく一部、手術でとるのはしこり全体だからです。

初発時と再発時で異なる

最初に診断されたときと、再発したときとでサブタイプが変化していることもあります。

転移先と原発巣/転移先どうしで異なる

もとのしこりと転移した場所で違うことも、転移した場所どうしで異なることもあります。

再発したらもう一度サブタイプを調べる

だから、再発したときには、可能であればその病変から組織を取って調べ直します。サブタイプが変われば、効く薬も変わるからです。前の結果のまま治療を続けるのではなく、いまのがんに合った治療を選ぶためです。

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タグ

病理 ホルモン受容体 HER2 診断

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別の呼び方:乳がんのタイプ