乳がん.com図鑑 › がんの特徴図鑑 › 組織型 › 組織型

がんの特徴図鑑 組織型 No.014

組織型

そしきけい(Histological Type)

概要

乳がんの、浸潤の有無と組織学的特徴による分類。まず浸潤がんと非浸潤がんに分類され、浸潤がんは浸潤性乳管癌と特殊型に分けられる。特殊型は浸潤性乳管癌とは異なる独特の細胞学的、組織学的ないし分子遺伝学的特徴を示す癌をいう。

ブレきゃん流ひとこと説明

乳がんを、「がん細胞同士でどんな形を作っているか」や「もともとはどんな細胞だった」かなどで分類した分け方だよ。うねうねした波のような形で増えるものもあれば、たくさんわっかを作って篩のような形を作っているものもある。治療方針に大きく影響することは少ないけど、ものによっては同じサブタイプステージでも抗がん剤の効きが悪かったり、むしろ再発リスクが低かったりするよ。

関係するひと
乳がんと診断されたすべてのひと
決まるタイミング
針生検の結果が出たとき。手術のあとに決め直すこともある
調べる方法
CNB(針生検)VAB(吸引式組織生検)手術の結果

関連データ

日本での分布

70% 浸潤性乳管癌
  • 浸潤性乳管癌 70%
  • 非浸潤性乳管癌 13%
  • 浸潤性小葉癌 5%
  • 粘液癌 4%
  • その他 8%

全国乳がん患者登録調査報告第55号2024年次症例を元に作成(浸潤性乳管癌は登録上の4区分を合算)

特殊型の内訳

浸潤性乳管癌にあてはまらないものを特殊型といいます。全部を合わせても1割ほどです。名前を押すとそれぞれのページに移ります。

組織型割合
浸潤性小葉癌 5.1%
粘液癌 3.9%
アポクリン癌 1.3%
浸潤性微小乳頭癌 0.8%
化生癌 0.5%
管状癌 0.2%
篩状癌 0.1%
腺様嚢胞癌 0.1%
分泌癌 0.03%

特殊型ではありませんが、微小浸潤癌が1.3%、Paget病が0.3%、非浸潤性小葉癌が0.4%あります。

アンケート結果

アンケートに答えると結果が見られます

同じ結果だった人がどれくらいいるかが分かります。匿名で、誰が答えたかは記録されません。

まず、浸潤しているかどうかで分かれます

いちばん大きな分かれ目は、がんが乳管や小葉の壁の外に出ているかどうかです。

壁の中にとどまっているものが非浸潤癌、外に出ているものが浸潤癌です。浸潤の大きさが1mm以下のものは微小浸潤癌といい、別に扱われます。

浸潤癌は、浸潤性乳管癌と特殊型に分かれます

浸潤癌のうち、特殊型にあてはまる特徴がないものが浸潤性乳管癌です。英語ではinvasive breast carcinoma of no special type、直訳すると「特殊型ではない浸潤性乳がん」で、消去法で決まる名前になっています。だからいちばん数が多くなります。

特殊型は、浸潤性乳管癌とは違う独特の特徴をもつものです。浸潤性小葉癌、粘液癌、化生癌など12に分かれます。

乳頭腺管癌・充実腺管癌・硬癌は、なくなりました

日本では長いあいだ、浸潤性乳管癌を乳頭腺管癌・充実腺管癌・硬癌の3つに分けてきました。この分けかたは乳癌取扱い規約 第19版でなくなり、浸潤の形や間質の量、非浸潤癌巣の種類と量で書き表す方式に移りました。

以前に硬癌などと説明を受けた方も、いまの分類では浸潤性乳管癌にまとまります。分けかたが変わっただけで、病気が変わったわけではありません。

混ざっているときの書きかた

ひとつのがんに複数の組織型が混ざることがあります。

一方が9割以上を占め、他方が1割未満なら、多いほうの純型とします。1割以上を占める組織型が複数あるときは混合型とし、面積が広い順に組織型を並べて書きます。ひとつに決める必要があるときは、いちばん面積が広いものを選びます。

関連する用語

タグ

病理 診断

参考資料

  • 乳癌取扱い規約第19版(日本乳癌学会 編)

アンケートに答える

あなたの組織型は?

匿名です。誰が答えたかは記録されません。