核グレード
かくぐれーど(Nuclear Grade)
概要
がんの浸潤部を対象として、核異型、核分裂像の2つのスコアを用いてがん細胞の異型度を評価したもの。乳がんの予後評価の一要素として用いられる。
がん細胞が正常の細胞とどのくらい見た目が異なるかを2つの要素を評価して点数化したものだよ。点数が高いほど、もともとの細胞からかけ離れた見た目をしているんだ。もともとの細胞とかけ離れているということは、設計図(DNA)がそれだけ大きく壊れてしまっているということ。だから高いほど抗がん剤が効きやすいと言われたりもするよ。
腺管形成を見ない分、腺管をつくらないタイプの乳がんでも判定できるんだ。
- 関係するひと
- 浸潤性乳がんと診断されたひと
- 決まるタイミング
- 針生検の結果が出たとき。手術のあとに決め直すこともある
- 調べる方法
- CNB(針生検)VAB(吸引式組織生検)手術の結果
グレードの決め方
2つの項目を採点する
顕微鏡で2つの項目を見て、それぞれ1〜3点を付けます。
| 項目 | 1点 | 2点 | 3点 |
|---|---|---|---|
| 核異型 | 一様 | 中間 | 大小不同が目立つ |
| 核分裂像 | 5個未満 | 5〜10個 | 11個以上 |
核異型の1点は、核の大きさと形が一様で、クロマチンが目立たない状態です。3点は、核の大小不同や形の乱れが目立ち、クロマチンが増えて偏り、大きな核小体を持つことがある状態です。
核分裂像は、10視野のなかで分裂している細胞の数です。組織学的グレードとは基準が違います。ここに書いた数は顕微鏡のレンズの視野数が20のときの値です。
乳癌取扱い規約第19版(日本乳癌学会 編)を元に作成
合計点でグレードが決まる
2つの点数を足した合計が2〜6点になり、その値でグレード1〜3が決まります。
| 合計点 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|
| グレード | 1 | 1 | 2 | 3 | 3 |
乳癌取扱い規約第19版(日本乳癌学会 編)を元に作成
判定の流れ
- 針生検などで取った組織を、ヘマトキシリン・エオジン染色で見る
- 核異型と核分裂像に、それぞれ1〜3点を付ける
- 合計点でグレード1〜3が決まる
アンケート結果
アンケートに答えると結果が見られます
同じ結果だった人がどれくらいいるかが分かります。匿名で、誰が答えたかは記録されません。
関連する用語
組織学的グレードKi-67ER(エストロゲン受容体)HER2組織型ホルモン受容体ホルモン陰性・HER2陽性乳がんホルモン陽性・HER2陰性乳がんサブタイプ
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参考資料
- 乳癌取扱い規約第19版(日本乳癌学会 編)
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