がんの特徴図鑑 経過の指標 No.056
相対生存率
そうたいせいぞんりつ(Relative Survival)
概要
がん以外の死因による死亡の影響を取り除いた生存率。実際に生存していた割合を、同じ年齢・性別の一般の人の生存率で割って求める。がんそのものが生存にどれだけ影響したかを見るために用いる。
「がん以外の理由で亡くなった分」を差し引いた生存率のこと。
年齢が高い人ほど、がん以外の理由で亡くなる人も出てくる。それを混ぜたままだと、がんのせいで亡くなったように見えてしまうから、その分を取り除いて計算するんだ。
- 関係するひと
- 統計を読むとき(個人の生存率を示す数字ではありません)
- どこで見るか
- 国のがん統計、学会の報告、論文
判定の流れ
- 実際に生存していた割合(実測生存率)を出す
- 同じ年齢・性別の一般の人が、同じ期間に生存する割合を出す
- 前者を後者で割る
100%になることがあります
相対生存率は、100%やそれに近い値になることがあります。実際、米国SEERのデータでは、乳房に限局したホルモン陽性・HER2陰性乳がんの5年相対生存率は100.0%です。
これは「全員が生きている」という意味ではありません。同じ年齢・性別の一般の人と、亡くなる割合が変わらなかったという意味です。
個人の生存率を表すものではありません
生存率は、大きな集団を平均した数字です。しこりの大きさ、リンパ節への転移、受けた治療、体の状態によって、一人ひとりの経過は変わります。
また、統計に使われているのは何年も前に診断された方のデータです。治療は年々変わっているので、いまから治療を受ける方の生存率は、この数字より良くなっている可能性があります。
関連する用語
ER(エストロゲン受容体)HER2組織学的グレード組織型ホルモン受容体ホルモン陰性・HER2陽性乳がんホルモン陽性・HER2陰性乳がんホルモン陽性・HER2陽性乳がん全生存率ステージサブタイプ